1書店で販売されやすい本とは

cタイトル

内容をイメージしやすいもので、目を引くもの・インパクトがあるものだと良いと思います。
あまり長過ぎると印象がぼやけてしまう場合が多いので、その場合は、タイトルの一部をサブタイトルのように付けても良いでしょう。
個人的・素人的なイメージをもつ言葉も避けましょう。(それを売りにするものは別:初心者でも出来る○○、など)

c装丁

本の内容・雰囲気に合うということは大前提です。
特にワード・ペイントなど、イラスト作成用ソフト以外のもので描いた場合に多いですが、安っぽいものはやめましょう。シンプルならシンプルなりにスッキリと纏まったもので作成すると良いです。
タイトルの文字にも気を配りましょう(フォントの種類、大きさ、配置、色など)。

c

無くても問題はありませんが、できればあった方が無難です。
帯を付けるなら、いわゆる「アオリ文」を載せましょう。「著者」の「力作」「傑作」などの個人的な売り文句よりも、ターゲットとする人が興味を持つように、本の内容を簡潔に紹介した方が効果的です。ターゲットを明確に記載するのも1つの方法です(30代サラリーマン、料理が苦手な人、など)。
また、著者が対外的に売りになるような経歴や受賞歴、職歴を持っていればそれで目を引くのも良いでしょう。

c本文のフォント

小説・ビジネス書・専門書など、文章量が多い書籍は、大きすぎるポイント数は避けましょう。文字が大きすぎると読みにくくなります。一般的には、9~10.5ptくらいが良いとされています。特に年配向けという事が無い限りは、11pt以上は避けた方が無難です。
また、本文にゴシック体やその他の指定フォントを使う場合は慎重に検討してください(たいていの場合で読みにくくなることが多いです)。
絵本や詩集、実用書など、余白が多かったりイラストや写真を多数組み合わせて作成している書籍は、この限りではありません。ご自身のイメージに合うフォントで作成していただくのが1番です。

c本文のレイアウト

お客様ご自身でレイアウトを行う場合、特に写真集や実用書などで写真・イラスト点数が多いものに関しては、余白や写真の配置などが綺麗に揃うようにご注意ください。読む方は、レイアウトが数ミリずれているだけで、意外に違和感を感じます。
弊社でレイアウトを行う場合は、基本は任せていただければ大丈夫です。余白や改ページなどの修正は、都度ご相談ください。

c挿絵イラスト・写真

実用書・人文書などで一般向け(専門の研究書などでな無い)場合は、簡単そうに見えるものが好まれます。
イラストや写真などを使い、文章のみにならずに可愛い・お手軽そうなイメージを出しましょう。

c対象とする読者

自費出版は書きたいものを書く、作りたい本を作る事が大前提ですが、実際のところ、売れ行きを考えれば対象読者をイメージした方が良いでしょう。対象となる層をイメージして、その人たちの興味を引くような内容を考えていただくと効果があるかと思います。
特に、あまり専門的な内容のものだと、小さい一般書店ではまず置いてもらえません。大型書店とネット通販が頼みとなります。

c発売する時期・タイミング

本は、ネット通販以外では、まず書店店頭に並ばなければ売り上げは上がりません。発売日に配本された本は、書店の担当の方が店頭に並べたり、返品したりなどの作業を行っています。せっかく配本されても、すぐに返品されてしまったら、売り上げが上がるはずもありません。

特に、タイミングを外してはいけないものが、時事関連本と季節関連本です。
時事関連の本は、旬を逃してしまうと一気に売り上げが減少します。そのため、流行っている時期を過ぎてしまうと、一気に返品され、書店店頭に置いてもらえなくなります。 逆に、流行初めのころや、政治経済関連で時期があっているものに関しては、書店店頭に多めに置いてもらえることもあります。
また、季節が関係するもの(試験対策本、料理・服飾などの実用書、歴史関連本など)に関しては、その時期の数ヶ月前から売れ行きが伸び始めますが、時事関連同様に、その時期か過ぎてしまうと、また来年までほとんど売れなくなるというものも多いです。
そのため、原稿が出来てから「なるべく早く出版」というよりも、「時期をみてタイミングを合わせて出版」した方が良い場合があります。 お客様のご希望の時期に合わせて出版日をある程度調節することもできますので、その際はご相談ください。

1今までに売れた事例

d『知ってる?私たちの平和憲法 改訂版』藤末 健三著 2013年5月3日発売

表紙に可愛いイラストを使い、本来難しそうなイメージがある「憲法」というものをうまく中和しています。また、ちょうど出版が参議院選挙前で、憲法改正論議が騒がれている中だったため、時期的にもタイミングが良く、売上に結び付きました。

d『顔のたるみをとる筋力トレーニング フェイシャル アイソメトリックス』ばん まさのり著 2013年1月17日発売

多くの女性が興味を持つ美容というジャンルで、幅広い年代(特に40代以上の女性)を対象とした本。
本文もカラー写真を多用し、分かり易い説明を心がけており、ショッピングセンター内など女性客が多い店や、著者の経営する医院がある地元で好評でした。

d『市長の品格 河村たかしの功罪』東郷 哲也 著、2012年2月27日発売

名古屋市議会の議員の方が書いた、名古屋市長に関する本。
地元ということで、名古屋で良い反応が得られました。著者や題材と関連のある地域だと、売り上げや注文に繋がりやすいことが多いです。

d『白虎隊士飯沼貞吉の回生』飯沼 一元 著、初版2012年12月13日、第二版2013年3月15日発売

白虎隊の生き残り隊士の日記を元に、その子孫の方が書いた本。
根強いファンが多い「白虎隊」モノ、その生き残り隊士の日記という事で売れました。一般消費者全体ではなく、ファン層・固定層からはかなり反応が良いという一例です。

d『ビートルズ・ガイド』シリーズ、秋山 直樹 著

シリーズ全9作品が発行されています。(『英語読解ガイド』『作品読解ガイド』『英語文法ガイド』『作品英和辞典』『ソロ作品読解ガイド』『英語読解ガイド(増補版)』『英語文法ガイド(増補版)』『作品読解ガイド(増補版)』『ソロ作品読解ガイド(2)』)
ビートルズの楽曲の歌詞の解説本。
それぞれ違った見地から書かれた本ですが、どの種類もコンスタントに売れています。ビートルズという根強いファンが多い題材で、固定客を掴んだという事例です。